2009年12月16日水曜日

難解なグレースケール

人様のTwitterを覗き見してblogに書くのもなんですが。。。(^^;A
#dtp そこら辺はMM岩手さんが…>『このグレースケールとKは別物だと掲示板で何度もあがっているのだが、その詳しい説明はまだ目にしていない。』                jdash2000さんのとこから抜粋

多分、[815]グレースケール画像のプリントについてのことだと思います。
目にしていたのですが、当時は一読して理解できなかった。。。orz  
そして忘却の彼方へ。。。
グレースケールは出力するとCMYKのK版に出力されるカラースペースですが、実はRGBの仲間(0%が真っ黒)なので、ちょっとややこしくなる場合がありますね。

例えば、PDFをAcrobat画面で表示したとき、グレースケールオブジェクトが暗く(暗部が濃く)表示されてしまうことがあります。

1. グレースケールオブジェクトは、Acrobatのオーバープリントプレビューoffのとき、グレースケールのカラープロファイル(ガンマ1.8とかドットゲイン15%とか)で表示されてしまいます。CMYKのK版の濃度とは違って表示され、ほとんどの場合、暗く表示されます。

2. ページ内にオーバープリント属性が指定されたオブジェクトが存在し、かつAcrobatのオーバープリントプレビュー表示をonにしたときには、DTP用途向けにK版としてカラーマネジメント表示されます(Readerは7以降でオーバープリントプレビュー可)。
※ページ内にオーバープリント属性が指定されたオブジェクトが含まれていないときは、オーバープリントプレビュー表示にしても暗いままです。

3. Acrobat Professional(6以降)であれば、出力プレビュー(6の場合分版プレビュー)をonにすると、ページ内のオーバープリント属性有無にかかわらず、全てのグレースケールオブジェクトはDTP用途向けにK版としてカラーマネジメント表示されます。

PDFをDTP用途に使用する場合、PDFに含まれるグレースケールオブジェクトは、校正に出した先、もしくは入稿した先のAcrobatのバージョンや設定によって、暗く見られてしまうかもしれないという可能性を含んでいますので気をつけないといけません。

PDFに含まれるグレースケールオブジェクトが(DTP的に)正しく表示されるようにするには、みんながAcrobat Professionalを使い、分版プレビューを表示した状態でPDFを確認すれば良い。・・・というのは理想的な1つの答えですが、InDesignは別な方法でPDFに含まれるグレースケールが暗く見えるのを防止してくれます。

InDesignは、可能な場合、グレースケールカラースペースオブジェクトをSeparationもしくはDeviceNのBlackカラースペースのオブジェクトに置き換えようとします。あらかじめグレースケールを置き換えることで、PDFにしたときAcrobatの画面表示はAcrobatのバージョンや設定に左右されずにCMYKのK版としてカラーマネジメント表示されるようになります。

副作用として、もともとSeparationやDeviceNカラースペースは分版出力される網点%を直接記述するためのカラースペースなので、ほとんどのAdobe純正PostScriptカラープリンタ出力では、プリンタ内部のカラーマネジメント処理を通らないで出力されてしまう(多くの場合暗く見える)という問題が発生します。

InDesignからプリントする時に「オーバープリント処理」を設定すると、グレースケールをSeparation Blackに置き換えた後、さらにもう一ひねりしてAdobe純正PostScriptカラープリンタでカラーマネジメント出力されるよう仕掛けをしてくれます。

ただし、プリント設定の「オーバープリント処理」は、あくまで(OKIさんに限らず)Adobe純正PostScriptカラープリンタで本来できない表現を可能にする(そのように見せる)機能です。透明の分割とほとんど同じようなものですから、データは重くなりがちです。PostScriptモノクロプリンタ出力、分版出力の場合、問題は発生しませんので、該当するPostScriptカラープリンタへの出力時以外は、むやみに「オーバープリント処理」をInDesignに行わせる必要はありませんので、ご注意ください。
現在、必死に理解しようと他も合わせて精読中(^^;

何かややこしいんだよね。当日のレジュメにはGrayはPDF/X-3で定義されてるし。。。
どうもこのGrayはCIEベース・カラー空間のCalGray(キャリブレーションされたグレイのこと?)のよう。
PDFでは次の種類のカラー空間を使うことができます。
(1) デバイス・カラー空間
DeviceCMYK、DeviceRGB、DeviceGray

(2) CIEベース・カラー空間
CalGray、CalRGB、Lab、ICCBased


(3)特色空間
Pattern、Indexed、Separation、DeviceN

                     PDF/Xについて (1) PDF/X-1aより

で、特色の掛け合わせ(透明)は内部でオーバープリントに変換するのだから、やっぱオーバープリント機能は必要ないのでは?と言ってみる。

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