○高島さん「電子出版とか、本当にそれほど期待するものか?」POT出版社長・沢辺さん「iPhoneにして寝転びながらツイッターを読めるようになったし、長尺のメルマガも苦にならなくなった」情報工学者・橋本さんの「ただ本をスキャンしてデジタル化したものには価値が生まれない」三人の話は深いところで共通していて、電子出版という新しい皮袋には新しい酒が入るべきで、ニワトリが先かタマゴが先か難しいところなのだけど、電子出版に対応した新しい情報のカタチができないとお金を回すための場が生まれないということだろう。続きを楽しみにしてます。
○デジタル時代の取り分の問題。橋本さん「価値を創出している著者への利益が少ないために、コンテンツの豊かさが損なわれている」ジャーナリスト・仲俣さん「印税1割というくらいなら、Amazonの7割印税でやった方がましという著者が出てくるだろう」外野「いまの出版の世界にはぜんぜん競争原理が働いていない。有名なブロガーは、既存の出版の枠組み外で稼いでいる」沢辺さん「誰でも出版できる・メディアが持てる時代になったら、出版社の凋落に比例して、著者一人当たりの取り分も減るよ」自由競争になったあとのタクシー業界みたいなことになるわけですな。高島さん「印税10%というのが取り分として正しいかは誰にもわからない」橋本さん「デジタルでは新しい線引きをすべき」
○そのほか面白発言では
「電子書籍もアイテム課金にしては?」ロングセラーの『フリー』に書かれていたモデルですな。
「電子出版に当たって小説やコミックを話のメインにするのはやめたほうがいい」これはその通りで、『1Q84』のような黙っていても売れる著者・作品をベースに電子出版や取り分の問題を考えると、市場が崩壊して取り返しのつかない過ちが起きそう。
「iPadは青少年のナイトライフにイノベーションをもたらす」会場爆笑。
「ラブプラス、すごい小説だよね」同感で、紙に印刷された文章だけが小説の機能を担っている時代ではない。
「トランスビュー社の直販システムの成功は、工藤さんの事務能力。ノウハウを教えても誰も真似できないんだから」なるほど。
「既存の出版モデルがいい、悪いではなく。著者が別のモデルを作ろう、使おうとしているだけ」
もう始業時間なので、この続きはまた後日!
2010年の出版を考える、異業種競争戦略より
★最後のほうで一言だけ口をはさませてもらったが・・・現在日本書籍出版協会のホームページでは出版契約書等のひな形を公開しており、誰でも見ることができる(このひな形を利用している出版社がどれだけあるかわからないが・・・)。この出版契約書の中に、「第20条 電子的利用」という項目があり、出版社は紙の本を電子出版するにあたっての「優先的交渉権」を認められている。「優先的」の定義は非常に曖昧なのだが、著者が著作物をWeb等で配信する際には「あらかじめ出版社に通知し、両者協議のうえ取り扱いを決める」ものとしている。電子出版にすでに従事している者としては、この契約書のせいで電子出版に関しては別途契約となってしまいコストがかかってしまう・・・という不満があるのだが、「出版社に依らない流通」をしようとする著者からすれば、ときに足かせになる可能性があるということだ。
「2010年代の出版を考える」イベントレポートにあるリンク先を読みつつ
ustream.tvを聴きながらメモってます。
seuzoさんとFeZnさんのTwitterも覗かせていただきました。ニコ動が見れなかったのがつくづく残念!
に参加できません。というか最近になって知ったのです。。。orz
たけうちとおるさんのセミナーに参加できるだけでも吉と考えます。というか、この頭では多くのことが一度に入りません。
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