せうぞーさんが「大きな文字サイズで墨文字をノックアウトにする」を上げておられたので、思い出を少しばかり。
入稿データを受けたり赤字を修正する側に立ちますと、データや赤字指示を見る度に(こいつ分かってないなぁ~▼▼#)とか(よく分かってるなぁ、この人^^)と呟くことがあります。
デザインが単にカッコイイとかではなく、仕上がりをリアルにイメージしてデザインしているかどうかで判断します。
判断するのは「大きなエリア(文字)サイズでの墨」の色。次に特色2色データです。この二つがキッチリできていればデザイナーとして一人前と判断します(ほとんどいなかったけど)。
カラープリンタが普及して印刷物に近いイメージがデザイン段階から手にすることができましたが、印刷オペレータの方は口を揃えて「一番難しいのがスミ1色」だと言います。ベタ濃度が全ての世界なのですが、それゆえ誤魔化しがきかないと言います。
【大きなエリア(文字)サイズでの墨】
カラープリンタと大きく違うのが「ベタ濃度」です。10cm四方のスミをプリンタで出したものと印刷物を比較すれば一目瞭然です。明らかに印刷物のスミの方が浅くなっているはずです。自分もカラープリンタの色調整をしていた時、なんとか近づけようとしましたが上手くいきませんでした(トナーとインクの違いなんですかねぇ)。
ですから、せうぞーさんのBk100の「いちご祭り」オーバープリントを実際カラープリンタから「オーバープリントをシミュレート」で出したとしても、その違いは印刷物ほど際立たないと思います。
で、この問題の解決策としてBk100をBk99にするか、Bk100+Y1のようにBk100に他の色を混ぜてノックアウト(毛ヌキ)にします。RIP側で自動的にノセになるのはBk100だけでしたから。ただQuarkはBk95以上はアプリ側でオーバープリントになったような、RIP側で破棄されたような・・・(遠い記憶で曖昧)。そんなこともあり、ノックアウトはBk100に他の色を混ぜたBk100+Y1を使ってました。
ただこのやり方(Bk100+Y1)は大きなエリア(文字)にはお薦めしません。どうしてもスミが浅くなってしまうからです。
あとPageMakerだと一定ポイント数以上はアプリ側で自動的に毛ヌキになったような・・・(おぼろげ)。
そこでリッチブラックですよ、奥さん!
で、リッチブラックの色は何がいいのか?
人によって色々意見があると思いますが、アチキの以前いた印刷会社はアナログ時代はBk100+C30でした。
しかし遠~い昔、寺の掲示板かどこかでリッチブラックはBk100+CではなくBk100+Mが良いと読んだ記憶もあります(個人的には版ズレが目立たないようにBk100に膨張色のYを混ぜて試したかったのですが、その機会がありませんでした)。使うインキと紙の種類にもよると思うのですが、どの色がいいんですかね?
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