2010年12月13日月曜日

書体デザインの現在と未来

タイポグラフィの世界の第2回セミナーに行ってきやした。
四者四様の世界が覗けて結構、面白かったぞ^^
というか一人でも十分セミナーになる面々を4人集めたとはかなりの贅沢。
前列2列目右端で小形さんがtsudaってました

以下は自分のメモ書きから

岡沢氏
・游築見出し明朝は昭和の時代に合う
・ヒラギノUDは『すぐ消えていく言葉に合う書体』がコンセプトだった(twitter、メールなど)
片岡氏
・丸明オールドは『吾輩は猫である』をスキャンして作った
・個性の字形とすぐれた字形を合わせ、中間を一本の線でなぜることで遺伝子を受け継ぐ書体になる
西塚氏
・りょうゴシックPlusNはAdobeのコーポレイトフォント(←知りませんでした)
・かづらきはリガチャーが少ない(36個)、居酒屋のメニューにピッタリ
鈴木氏
金シャチフォントプロジェクト(都市フォントプロジェクト)
・八に歴史あり
・文字がいつか街の風景になる


質疑応答(小形さんより引用
欧文のフォントを和文組み合わせると思うが、欧文の数字、記号を作る際、どう考えているのか。

西塚:Adobeでは欧文は作っていない。(USで)英文で作ったものを組みあせて作っている。
岡澤:和文フォントの中で占める重要度は高いが、流れで読むもの。単独で使われようにが考えていない。
鈴木:アクシスフォントは最初売れなかった。数字はたしかに重要。自分の場合、他の人(専門の人)に頼んでいる。迂闊に手出しできないなと思ってる。
雪:かつて従属欧文という形だったが、現在は日本人が専門に欧文を作っている。
鈴木:従属という言葉は失礼。それはやめよう。不可欠のもの。良い名前があればいいのだが。
片岡:欧文は怖くて手が出せない。 自分が組んでよかったものをアレンジ。基本的には丸明はセンチュリーのようにオーソドックスなものをアレンジ。

リュウミンLを使っていた人は誰しもあまりの従属欧文のひどさに目を覆い、仕方なくフォントセットを使った人も多いはず(自分もそのひとり)。逆にそこそこマッチしていたのなら自分のフォントに対するこだわりが生まれなかったとも思う。その意味でリュウミンLには感謝している。
質疑応答で日本語になかった英数字を取り込むことの難しさを改めて感じた次第。逆にそこにこそデザイナーがセンスを発揮するところなのだろうな。

で、このセミナー出席で初めて知ったのが日本語にもリガチャーがあるってこと、しかも36個も。家に帰ってからググっても36個の画像は見つかりませんでした。どなたかがUPしてくれるのを期待してます。
ちなみに街で見かけた書体にある「だし」はリガチャーになるの???


最後に。。。

このようなセミナーはUstで録画配信すべきだと思う。強~く思う。

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